alt.の想い

―“フルーツのような甘酸っぱさ”を感じるコーヒー。

 コーヒーを本格的に学ぶために渡ったオーストラリアでの、“はじめての一杯”は衝撃的でした。
alt.では、本来はフルーツであるコーヒーの多様な持ち味や風味変化を活かしながら、“豊かな香味が持続する”浅煎りコーヒーを提供しています。

 ロゴには、焙煎豆の断面を顕微鏡でのぞいた時に見える”ハニカム構造”の六角形を採用、alt.の小文字には、細部まで観察して味に妥協しない、小さいロットで丁寧に焙煎する、という意味を込めています。

 ”一杯のコーヒーを通じて、より良い生活、社会が広がってほしい―。”

 もともと児童福祉施設で勤務していた頃、栄養士免許を活かして子どもたちに食育や、焼菓子作りを教えたりしていました。
その中には、障がいをもった子どもたちもいて、日々一緒に過ごしていく中で、障がいを持つ方の労働賃金のあまりの安さに次第に疑問を持つようになりました。また、世界に目を向けてみれば、障がいの有無に関わらず大人であっても経済的に恵まれない環境で生活している人が大勢いる。

何か自分にできることはないか―。

自分が焼菓子にあうコーヒーを淹れられるようになれば、彼らや彼女たちへの支援に繋がるのではないかと考え、一念発起。コーヒーの本場、オーストラリア・メルボルンに渡り、バリスタを目指すことになりました。
その後、現地や日本のカフェでバリスタとして働き、“栄養士”と”バリスタ”の経験を活かしながら、独学で焙煎技術を身につけ、現在にいたります。

alt.(オルト)が目指すもの

 alt.では、品質の良いスペシャルティーコーヒーしか採用していません。
それは、高い品質に対して、コーヒー農家に適正な対価が支払われているフェアトレード豆であり、また、環境問題に配慮した生産方法だからです。低賃金労働ではない適正な収入を通して、生産者の生活向上に繋がり、 継続的な生産・品質向上やサスティナブルな社会を実現できるからです。

 コーヒー愛好家を幸せな気持ちにしてくれる裏側で、誰かが犠牲を払ったり、悲しい思いをして欲しくありません。alt.のロゴの「a」の周りを繋ぐ六角形の形には、点と点が繋がる、つまり、人と人を、幸せと幸せを継続的に繋げる、という意味も込めています。

日々、様々な商品や素材を選ぶことができる私たちが、 ただの消費ではなく、誰かに優しくなれる、誰かの笑顔に繋がる新しい消費の形・選択肢が生まれ、広がってほしいと考えています。


alt. の コーヒーやカフェという身近なもの・空間を通して、 そのような誰かの笑顔に繋がってほしい、
また、
“コーヒー=苦いもの“というイメージが強い深煎りが主流の日本において、
「今までにない感動と衝撃を体感してほしい」、そのような想いを込めて、
“新たな選択肢”という意味を持つ”alternative“ から、 『 alt. coffee roasters 』 と名付けました。

まだまだ小さなロースターカフェですが、alt.を訪れてくれた方の幸せと、私たちの幸せが、
どこか遠くにいる方の幸せに繋がっていくことを目指して、 今日も心を込めて焙煎します。

焙煎士 中村 千尋